留学から移住を目指すには

目次

  1. カナダの永住権を取得する意味とは?
  2. 移民の現実:経済的な貢献ができるかが問われる
  3. 永住権申請までの道のり Express Entry
  4. 永住権申請の前に獲得しておくべきもの3つ
  5. 留学から永住権申請までのスケジュール

永住権を取得すると、次の4つの権利が与えられます。

1. カナダに自由に住む、2. カナダで自由に働く、3. カナダで自由に学校に行く、4. 行政サービスを受ける

反対に、永住権がない場合、これらを行うには何かしらのビザが必要です。それが就労ビザ、学生ビザといったものになります。例えば、永住権があるとカナダの学校にカナダ人と同じ学費で通えるようになりますので、留学生と比較すると学費が数倍変わることもあります。詳しくは下記の表をご覧ください。

各種ビザ (就学、就労、起業など) 永住権 市民権 (国籍・パスポート保持者)
就労または就学など一定の目的を基に発行されるビザで、ビザの種類に応じ一定の滞在期限、滞在中の制約が設けられます。 カナダ人同様に就労、就学、居住が制限なくできるようになります。様々な永住権申請のカテゴリーがあるので、経歴やスキルに応じてカテゴリーを選びます。 カナダ永住権保持者で直近の 5年の内 3年 (1,095日) 以上をカナダに居住していれば、簡単な審査を経て市民権を申請可能になります。
公立小中高の学費 年間約 CAD14,000 – 18,000 (110~150万円)※ 無料
国公立大学の学費 年間約 CAD17,000 – 20,000 (150~170万円) 年間約 CAD2,000 – 5,000 (17~45万円)
選挙権、陪審員義務の有無 x x
国家公務員への就職可否 x x
居住義務 5年毎の期間に通算で 730日以上 (= 約 2年以上) なし
納税・確定申告
社会保障
日本国籍(日本の法律の適用) ※日本が二重国籍を認めていない

カナダの移民制度は、大きく分けると3つのタイプにあてはまります。

エコノミック・クラス(経済移民)
ファミリー・クラス(国際結婚など)
難民、人道移民

エコノミック・クラス(経済移民)で前提となるのは、働いて、税金を納めて、カナダの発展に貢献するということです。つまり、経済的な貢献ができるかを問われますので、大きくは、年齢、英語力(フランス語力)、職歴、学歴、カナダでの学歴/職歴が問われることになります。

さらに、エコノミック・クラスの永住権制度は2つの主体があり、カナダ連邦政府(国)が主体のものと、州政府(地方)が主体のものがあります。

各州の推薦プログラム(PNP)はこちら

・Express Entry System(EE)というシステムは、先着順で永住権を発給するのではなく、システムに登録された人をランク付けし、カナダへの貢献度の高い候補者が選定され、優先的に永住権が発行される仕組みです。

・EEシステム内にオンラインで申請者の情報(年齢、職歴、学歴、言語能力、カナダ雇用主からのジョブオファー、その他の特性)を登録

・移民局は独自のランキングシステムによって登録者にスコアを付与。ランク付けして順位の高い人に、ITA(Invitation to Apply)という「永住権申請の招待」が届きます。このITAが無いと永住権申請はできません。(一般的には470点以上が目安)

・EEに登録する時には、そのEEの対象となっている移民カテゴリー3つのうち、いずれかの条件を満たしておく必要があります。

EE対象となる移民カテゴリー3つがこちらです。

1. スキルドワーカー(FSW)

2. カナディアンエクスペリエンスクラス(CEC)

3. スキルドトレード(FST)

前日しましたが、永住権申請の際には、年齢、英語力(フランス語力)、職歴、学歴、カナダでの学歴/職歴が問われることになります。中でも、これから変えられるのは、英語力(フランス語力)、カナダでの学歴、そしてカナダでの職歴(雇用)になります。この3つが留学して永住権申請までに獲得しておくものです。

留学で英語力(フランス)をアップさせ、希望する職種に必要な資格を取得したら、次は就労となります。カナダでは、NOC(National Occupational Classification)と呼ばれる職種リストで、移民カテゴリーごとに目指すスキルレベルが分類されており、職歴ごとに必要とされる学歴とその職能のレベルが規定されています。Express EntryではスキルレベルB以上が求められますので、カレッジディプロマが基準となってきます。

またカナダでは、8か月以上のプログラム(公立校または私立校のBachelor以上のプログラム)を卒業した方は、Post Gratuate Work Permit (PGWP)という雇用主を限定しないオープンワークパーミットを申請できます。そのため、卒業後はPGWPを有効活用して就労経験を積む方がほとんどです。

PGWPの期間

8か月未満のプログラムを卒業・・・PGWPの申請資格なし

8か月以上~2年未満のプログラムを卒業・・・プログラム期間と同じ期間

2年以上のプログラムを卒業・・・最大3年

Skill Level 分類 Express Entry (CEC / FSW / FST) Atlantic Immigration Pilot Provincial Nominee
0 管理職 レストランマネージャー、鉱長
A 大学の学位が必要な専門職 医者、歯医者、建築家(設計士)
B カレッジディプロマや実習経験が必要な技能職 シェフ、配管工、電気技師
C 高卒程度に対応し特殊なトレーニングを必要とするような中流職種 工業食肉加工、長距離トラック運転手、給仕
D 実地訓練、研修を必要とするような労働職 果物摘み作業者、清掃員、油田労働者

カレッジでディプロマを取得後、就労経験を積んで永住権を目指す場合、5〜6年の計画になります。もちろん英語力や職歴等によっても変わってきますので、まずはご相談ください。

連邦政府(国)の移民カテゴリー

1. スキルドワーカー(FSW)を見る

2. カナディアンエクスペリエンスクラス(CEC)を見る

3. スキルドトレード(FST)を見る


投資移民・投資永住権に関してのお問い合わせ・資料請求



資料請求・お問い合わせはこちら
お電話受付時間 月-金 9時30分-18時 (土日祝を除く)